★医学部で留年する人が増えているという問題★

医学部は医師になるために一般的には唯一の方法であるため難易度が非常に高いです。学部の中でも医学部が一番難しく、偏差値トップはもちろん東大の医学部である理科三類となります。各大学の医学部には優秀な受験生が集まっています。しかし、近年は医学部を6年間でストレート卒業している人が減少傾向にあるようです。川崎医科大学が2016年に100名の留年者を出したことでも話題となっていますが、基本的に医学部は進級判定が厳しいことで有名です。それでも100名という数字は特段多すぎるので問題視されました。では、なぜ留年しているかというと、受験生全体のレベルが落ちていることが原因のようです。医学部は少子化にもかかわらず志願者は右肩上がりで競争率が非常に高いです。それでも昔に比べると受験生全体のレベルは下がっているのも留年する人が増加している要因となっています。というのも医師不足が叫ばれるなか、医学部の定員はここ10年間で約2000名ほど増えています。受け皿が昔に比べて増加していることも考えることができるでしょう。他の理由としては、最難関入試である医学部に挑戦したいという実力試し的な理由で目指している受験生も少なくないということです。つまり、純粋に医師になりたいという志望ではないため、入学後の授業に興味がなくなったり、燃え尽きてしまったという学生も留年者の中には多いようです。医学部は入学して初めてスタートラインに立ったようなもので、大変なのはこれからです。ただし、医師という職業に高いモチベーションが持てない学生は日々の学生生活が困難になってしまいます。さらに、医学部卒業時に受ける医師国家試験の合格率を高く見せるために進級判定をわざと難しくしている大学もあるようです。医師国家試験は大学別に合格率が公表されており、90%以上も珍しくありません。このため、合格率が高くなるように優秀な学生のみ進級させている医学部もあるようです。このような理由から、医学部は6年間で卒業し、医師になれますが、実際は卒業までに10年かかることも珍しくないようです。本当に医師になりたいという強い気持ちがないとせっかく難関入試を突破できてもその後の人生は困難になりがちです。