★新設医学部は特色ある教育と負担の少ない学費で高い人気を集める★

医学部医学科は長らく新設されてきませんでしたが、2016年および2017年に立て続けに新たに誕生しました。最後に医学部が設置されたのは琉球大学となるので、かれこれ31年ぶりとなります。医師会は長らく医師の数が増えることを懸念して医学部新設には難色を示してきました。それでも2つの大学で医学部が新設されたのは現在のニーズを上手く取り入れたからでもあります。まず、2016年に開学した東北医科薬科大学は宮城県にキャンパスを設置する大学です。東北地方は過疎化進み医師不足も深刻となっています。それに加えて2011年には東日本大震災によって太平洋沿岸地域は甚大な被害に見舞われました。したがって、医師不足解消と復興を掲げて医学部設置が認可された経緯があります。そのため東北医科薬科大学では地域医療および災害医療に力を入れており、卒業後は東北地方で活躍する医師育成を目指しています。実際、東北地方で卒業後医師として働く場合は最大3000万円が返済不要となる奨学金を用意しています。経済的理由で国公立の医学部しか目指せなかった受験生でも奨学金をもらえれば400万円程度の負担で済ませることができます。したがって、開校初年度から高い競争倍率を誇る人気となりました。いっぽう、2017年4月から開校した国際医療福祉大学医学部は千葉県成田市にキャンパスを設置しています。国際空港のある国際色豊かな地域の特色を取り入れた医学教育を行うことが特徴です。定員20名は東南アジアからの留学生を受け入れると同時に講師も外国人を数多く配置しています。また、臨床実習は海外で行うことを義務化させるなど国内外で活躍できる医療人育成に重点が置かれています。さらに、国際医療福祉大学医学部は私立で最も学費が安いことでも注目を集めました。6年間総額は1850万円と私立医学部史上初めて2000万円台を下回っています。しかも成績優秀者には1140万円の奨学金が支給されるため経済的負担は大きく抑えることが可能です。しかも地域枠のように卒業後の進路が縛られることもありません。したがって、やはり国際医療福祉大学も初年度の入試から高い人気を誇りました。以上のように新たに設置された医学部は経済的負担が少ないのと、特色ある教育によって多くつの受験生の関心を集め、既存医学部に負けない高い難易度を誇っています。